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「スマートグリッド」調査報告書

1. 背景

 再生可能エネルギーへの期待が高まる中、自社においても、スマートグリッド関係のビジネスが、今後重みを増すと思われる。しかし、一般社員の中には、スマートグリッドをよく理解していない者も多い。そこで、スマートグリッドとはどういうものかについてまとめたので報告する。

2. 概要

 スマートグリッドは、電気の送配電網と情報通信網を融合させた送配電システムである。家庭やビルの発電と電力消費をリアルタイムで把握し、電力の需要と供給のバランスが取ることが可能。このスマートグリッドの市場規模は、2020年予測で3兆8000億円と大きく成長すると予測されている。スマートグリッドの課題として、関連技術の国際標準化、電力会社への補償が挙げられる。

3. 現状

 太陽光、風力などの再生可能エネルギーを用いた発電が、家庭やビルで進みつつある。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのこと。再生可能エネルギーなら、地球の温暖化を進める二酸化炭素の排出を抑制できる。

 再生可能エネルギーではないが、二酸化炭素の排出が少ない燃料電池を使った家庭での発電も普及しつつある。家庭での燃料電池の活用は、ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する。このとき発生する熱でお湯も作る。ガスという化石燃料を使うものの、高いエネルギー効率で、従来のエネルギーシステムに比べて発生する二酸化炭素を抑制できる。

4.問題

 このような家庭やビルで発電した小規模なエネルギー源(分散型電源)が普及すると、電力の需要と供給のバランスが取りづらい。

5.スマートグリッドの仕組み

 スマートグリッドでは、電気の送配電網と情報通信網を融合させた送配電システムで、電力の需要と供給を図ろうとしている。

6.スマートグリッドの市場規模

 スマートグリッドの関連市場は、2020年予測で3兆8000億円(「世界のスマートグリッドの実態と関連市場を調査」)とされている。

7.スマートグリッドの課題

 スマートグリッドの課題として、国際規格作りが挙げられている。

 また、スマートグリッドのもう一つの課題として、分散型電源が普及した場合、電力会社の収益をどう補償するかも検討されている。